ぜひぜひ、おすすめ本:鈴木光司原作 「リング」・「らせん」シリーズ(いまさらだけど・・・)

本・マンガ

みなさん、どうもこんにちは!
ずっきーです。

いきなりですが、今回は、完全にエンタメです。

ストレスが多い、我慢だらけのこんな時期、たまには、リラックスして「楽しむ」だけを求めるのもよいかと思います。

一人でも楽しめる、「本」の紹介をさせてください。

わたしは、実はあまり本を読むのも早くないですし、ビジネス書以外は滅多に読みません。

ですが、以前、学生のときのハマって以来、新作が出るたびに必ず読んだ作家がいます。

それが、鈴木光司です。
わたしが、一番、愛してやまない小説家です。
なので、説明にも力入りまくってしまいます。

今更ながら、「なぜ?」と、思うかもしれませんが、「リング」しか知らない方もいるでしょうし、ブームが終わってから大人になっている若い人は、もしかしたら小説を読んだり、映画を見たことがない方も多いかもしれません。

結構、年数が過ぎたので、あえて今、記事にさせていただきたく思います。

今回は、数ある鈴木光司の小説の中でも、彼の代表作、「リング・らせん」シリーズについてです。

それでは、行ってみよー!

リングとは?

1991年6月、リングは単行本として角川文庫から刊行されました。
その後、2年後には、文庫本でも発売され、一気に話題となりました。

実は、わたしが出会ったのは、1997年。
わたしは学生で、まわりの友達の間で話題になりました。

この小説でじわじわと火がついていたのでしょうが、一気に話題となったのは1998年の映画化が決まった1997年です。

とにかく、怖すぎるということで、ホラー映画として、一大ブームになったほどです。
それまでのホラー小説・映画をくつがえし、あまりにも怖すぎるということで、加熱ぶりはすごかったです。
そこらじゅうに、「貞子(さだこ)」が溢れていました。
もう、日本のホラー界では、トイレの花子さんよりも「貞子」が歴代1位の有名人になったといって良いぐらい話題になりました。
2001年には、ハリウッドでもリメイクされ映画化されたほどの人気でした。

わたしは、邦画はあまり見ないのですが、とにかく話題性がすごかったので、文庫本を手にしました。

「リング」シリーズ

実は、わたしが「リング」に出会った1997年12月、実は「リング」の続編「らせん」が文庫本として発売されています。

1998年になってからだったと思いますが、すぐにわたしは「らせん」も手に入れ、読みました。

確かに「リング」は面白かった。

活字が苦手なわたしでも、読破するのにそう時間はかからなかったのを覚えています。
その続編も話題だったので、すぐに手にしました。

ところが、「らせん」がまた見事な展開でした。
「リング」は謎を残しながら終わった物語ですが、見事にその謎と言える伏線を回収したのです。

「そういう展開??」と、あまりにも予想外な展開に引き込まれすぎて、一気に読み終えました。

見事な物語の展開、作者・鈴木光司の文章力に、完膚なきまでに打ちのめされ、大ファンになりました。

「リング・らせんシリーズ」の魅力とは

もう先に言ってしまいます。

リング・らせん」シリーズは、単なるホラー小説ではありません。

実は、SF小説です。

SF要素があるホラー・・・
いや、ホラーの要素が盛り込まれたSF小説なんです。

だからこそ、面白い!!

鈴木光司は、SFロマン小説家だとわたしは認識しています。

映画で言えば、「バックトゥザフューチャー」や「ターミネーター」のように、シリーズの中で時間・時代を飛び越えたそれぞれの物語が、最後に繋がる爽快感を味わえる、シリーズ全部を見て、一つの物語になるみたいな、そんな壮大でスケールの大きい世界観を味わえる作品です。

SF好きな方はもちろんですが、いろんな要素が詰まっているので、飽きさせないで、しかも一気に深いところまで引き込んで行ってくれるストーリーを味わいたい方は、ぜひとも試してみてください。

「リング」、「らせん」の内容

さぁ、「リング」の魅力は伝わったでしょうか。

もう少しだけ詳しく、内容を見ていきます。
ここから先は、ネタバレ注意です。
ビジネス書と違って内容がわかってしまうと、とたんに面白くなくなるので、ほんの少しだけですが。

ここまで私の記事を読んでいただき、ご自分で読みたくなった方は、ここから先を読むのをやめて、「リング」と「らせん」をネットでポチッてください。

「リング」の内容

リングは、ホラー小説です。
主人公は、浅川という雑誌記者です。

ある日、義理の姪っ子が若くして亡くなったという。
急死だったこともあり、妙に頭に引っかかっていた。
また、偶然乗り合わせたタクシー運転手からも、若者の突然死についての経験談を聞いた。
こんなことから引っかかり調べ始めたところ、4人の若者が同じ時間に心臓発作で死ぬと言うつながりを得た。
調べていくと、どうもビデオテープが関係しているようだった。
ビデオテープに録画された映像を見たものは、呪われて一週間後に必ず死ぬと言うことがわかってきた。

浅川は、色々深く調べていくうちに、ひょんな形でビデオテープを実際に見てしまった。
オカルトめいているのは、死なずに済む方法も指示されているのだが、
その呪い(物語中では「オマジナイ」)を解くための指示部分は消されていて何をすればいいのかはわからなかった。

ビデオテープと言うのが30年前という時代を感じさせますが、内容はよくありそうなベタなもの。

浅川は、呪いを解くために奔走することになります。
残された時間は1週間。

呪いを解くにはどうすればいいのか・・・
独力だけの解決が難しいと思った浅川は、親友の高山竜二に相談します。
高山は、なぜビデオテープを見たら呪われ、その人は死ぬのか?という謎解きをするため、自らビデオテープを見て、謎解きにチャレンジすると言う豪傑キャラ。

果たして浅川と高山の2人は「オマジナイ」を解き、生き残れるのか?
これ以上は、せっかくだから実際に読んで欲しいので記載しませんが、本当に面白くて夜も寝ずに夢中になって読んでしまいました。

らせんの内容

そして、次に続編となるらせんの紹介です。
らせんでは、リングで話題となった呪いのビデオテープにはじまった恐怖の連鎖はどうなったのかが語られています。

そもそも、ビデオテープはなぜこの世に存在することになったのかは、浅川と高山が前作のリングで「オマジナイ」を解くために、真相に迫っていました。

その後日談だが、すべて解決できているのか??

しかも、ビデオテープは進化を遂げ新たに人類へ押しかかろうとしている中、新しい登場人物として、高山竜二の大学時代の同級生である安藤と宮下が高山の暗号解きに付き合わされる羽目になる。

果たして、人類に襲いかかる新たな敵とは一体何なのか?

実は、前作リングの物語が終わったあと高山は謎の死を遂げていたのだが、今回の登場人物となる安藤は、その高山の死体解剖を手がける監察医であった。

その高山の解剖を通じて、安藤と宮下は高山の死の真相に迫るとともに、リングの世界へ引きずり込まれることとなるのであった。

山村貞子ももちろん登場し、ストーリーはどんどんと予想だにできない方向へ進み、前作に引き続き、息もつかせぬ展開を見せる。

考察

最初に書いたように、「リング」「らせん」はもう単なるホラーではなく、ホラーの域を超えたSFストーリーといっても過言ではありません。

科学的な要素を背景にしっかりとたずさえているので、一見、荒唐無稽になりがちな超常現象やホラーを中心にしたストーリーが、いまこの世に起こったとしても何ら違和感のない世界感を出しています。

だからこそ、今そこに、現実として自分のすぐ隣にあるような怖さがあるのだと思います。

妙に説得力があるんですよね。

「作り話だなぁ」とかでフィクションなんだと思わせないこわさ。

そこに鈴木光司の綿密な計算のスゴさを感じます。

もっともっと詳細まで語りたいんですが、実際に自分で読むことの楽しさを奪ってしまうのは気が引けるので、止めときます。

本当に、ストーリーの骨子の凄さもさる事ながら、文章力もあるので読みながら頭の中で自分だけの映画を見ているような感じを与えてくれるところが、わたしが鈴木光司を好きな理由です。

本当にエキサイティングで、ページをめくる手が止まらなくて眠気も覚めてしまうようなゾクゾクゾワゾワをみなさんもぜひ味わってください。

みなさんの楽しいひと時にしてもらえれば、嬉しいです。

それでは、また!!!

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