みなさん、どうもこんにちは!
ずっきーです。
と、いうことで絶対ハマる本を紹介したいと思います。
鈴木光司を愛して止まない私ですが、これまでどおり、またまた「鈴木光司」の作品です。
ですが、今回は、これまでの「リングシリーズ」ではなく、「楽園」です。
これは、鈴木光司のデビュー作となった小説です。
鈴木光司の原点となった作品だけに、彼の魅力がギュッと詰まっているので、ぜひとも、読んでもらいたい作品です。
では、紹介していきます。
「楽園」のあらすじ
まずは、少し「楽園」の背景から。
「楽園」とは
楽園は、第2回ファンタジーノベル大賞の優秀賞を受賞し、平成2年12月に新潮社から刊行されました。
これが、鈴木光司のデビュー作となりました。
リングが平成5年にリリースされましたので、その3年前にこの「楽園」が発表されていたわけですが、わたしはリングのあとに、鈴木光司のファンになって、「楽園」に出会いました。
すぐに夢中になって一気に最後まで読みきってしまいました。
「楽園」のあらすじ
本書は、以下のような3部構成になっています。
第1章:神話
第2章:楽園
第3章:砂漠
それぞれ、異なる時代が舞台になっていて、第1章は、その章題どおり、太古の昔の時代にアジアのモンゴル地域で生活していた遊牧民族での物語。
そして第2章は、もっと近代になってからの物語で16世紀ごろに舞台を移し、太平洋のど真ん中、今のポリネシアあたりでの物語になっている。
まさに楽園、天国に一番近い島と呼ばれる地域でのおはなしです。
そして、最後、第3章は、アメリカのアリゾナ州、ニューメキシコ州境に広がる砂漠地帯での物語になっていて、時代は、もう現代を舞台に展開されます。
読み進めていくと、有史以前から、近代、そして現代という時間の流れとともに物語が展開していきます。
これは、脈々と受け継がれる「人類の意思」や「血」などを中心に物語が展開していると言うことになります。
ネタバレですが、
つまり、愛し合う2人がいて、運命によって引き裂かれ添い遂げられなかった二人は、時代を超えて出会い、そして再び結ばれるのか?
といったファンタジーかつロマンスたっぷりの物語です。
読んでの感想
これは、人類という種の存続という壮大なテーマであると同時に、魂をつないでいくファンタジー的な要素がからまり、愛に包まれ、とてもほっこりとさせてくれる感動のストーリーです。
ファンタジーでありながら、地球上の時間の流れとともに、アメリカ先住民であるインディアンはどこから来たのかという問いに対し有力な説となっている歴史的事実になぞらえてストーリーが展開されます。
「どうやって、どの時代にモンゴルにいたアジア人は海を超えたのか?」
「エスキモーとはどこから来た?」
「そしてインディアンは、みなどうしてアジア人の風貌、DNAを受け継いでいるのか?」
という歴史の解は、これだ!と、思わせるほど、巧みにストーリーを編み込んでいて、愛をつないでいく壮大なテーマは忘れない。
一言で言えば「時代や時空を超えた愛」
感動のストーリーを味わえます。
まとめ
とにかく、とにかく読んで欲しい。
鈴木光司の作品は、単純に面白いだけではなく、「すごく身近にありそう」であったり、「こんな素敵なことがあったらいいのに。」と思わせる要素が、より一層、読者を物語に引き込みます。
今作も読み始めてすぐ、ファンタジー感に、すぐ引き込まれました。
そして読み終わってその、スケールの壮大さに、心が満たされてすっきりとした何とも言えない感覚になったのを覚えています。
リングでは、読者を恐怖に陥れた作者は、実はファンタジーノベル、ロマンスたっぷりな作品や冒険心満載の物語などが得意です。
しかもその描写力で、映画さながらの情景が読みながら展開されます。
今回はファンタジーというだけあって、例えば、第1章では、紀元前1万年と言う映画が頭に浮かびました。
第3章は、少し冒険感が強く、インディジョーンズのような次々と起こる目まぐるしい展開のシーンを連想させました。
(第3章で敵との戦いは特にないですよ・・・)
きりがないので、この辺で。
わたしは、ラストはほんとうに涙ぐむほど感動しました。
このファンタジー感、大好きです。
ぜひ、読んで欲しい1冊です。
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ぜひ試してみてはいかが?!
よい読書ライフで人生を豊かに!
それでは、また。
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