絶対ハマる本:「タイド」(リングシリーズ5作目)鈴木光司

本・マンガ

みなさん、どうもこんにちは!
ずっきーです。

前回に引き続き、超絶エンタメ小説の紹介。
鈴木光司を愛して止まない私ですが、鈴木光司の代表作「リング」シリーズの5作目「タイド」の紹介です。

ぜひぜひ、おすすめ本:鈴木光司原作 「リング」・「らせん」シリーズ(いまさらだけど・・・)
みなさん、どうもこんにちは! ずっきーです。 いきなりですが、今回は、完全にエンタメです。 ストレスが多い、我慢だらけのこんな時期、たまには、リラックスして「楽しむ」だけを求めるのもよいかと思います。 一人でも楽しめる、...

4作目からある意味、リングシリーズ「第2章(セカンドシーズン)」の様相を呈していますが、リングシリーズの全体像がファーストシーズン(リング、らせん、ループ)ですべて明かされていたと思ったのですが、いやいや。

実は、このセカンドシーズンで、まだまだ未だに明かされていないところへフォーカスをすることにより、回を追うごとに全体像が深いところから明かされるという展開となっています。

この「タイド」は、時系列で言えば前作「エス」より少し前の過去が舞台となっています。

「タイド」は、2013年9月に単行本として刊行されました。
「エス」から1年半で刊行された「タイド」は、リングシリーズ全ての根幹とも言える「貞子」に関する記述がストーリーのベースにあります。

それでは、行ってみよー!!!

「タイド」のストーリー(※一部ネタバレ含む)

今作は、前作「エス」のストーリーよりも少し前の時間で展開する前日譚となっています。

エスでも登場した柏田誠二が主人公となっています。

柏田といえば、覚えているでしょうか。
柏田は、リングシリーズのファーストシーズンで中心人物であった高山竜二であって、前作では「幼女連続殺人」の犯人扱いで死刑になった人物。

しかし、前作「エス」で、最後には、主人公・茜の父(高山竜二が)であったことがわかり、幼女殺人犯ではなく、実は真犯人から守ろうとしていて殺人犯に間違われたた、ということが明かされました。

殺人犯として捕まるもっと前、しかも、「リング・ファーストシーズン」の後というのが本ストーリーの舞台です。
「リング・ファーストシーズン」の3作目「ループ」では、高山竜二の生まれ変わりである主人公の二見馨が、現実世界に蔓延するガンウィルスから世界を救う「救世主」として、現実世界の肉体を捨て、ループの世界に舞い戻ったというところで終わった。

その後、竜二はループ世界で復活し、柏田として生きたが、一部の記憶欠如もあって、貞子に起因した「ガンウィルス」問題は片付いたあと、このループ世界で何をすべきか、宿命を見失っていた。

ところが、どうも柏田のまわりで奇妙な現象が起こり始める。

この奇妙な現象は何なのか?
何が原因なのか?

探るうちに、柏田をターゲットにしているということが次第に分かり始め、どうも貞子と関係があるような雰囲気になってくる。

どんなストーリー展開が待っているか?

キャッチコピーでは、「貞子、転生」となっているが、どういうことか?

今作で、リングシリーズの背景、貞子に関するすべて明かされることになる。

まとめ

何と言っても、今作の醍醐味は、人間関係というか、貞子や竜二をとりまく全ての背景があきらかになるところです。

つまりそれは、リングシリーズのバックボーンすべてです。

「そういうことだったのか・・・」と、納得
本当の意味で、すべてがつながった瞬間です。

リングのホラーストーリーから始まり、仮想世界やDNAなどの医学要素などを盛り込んだSFストーリーに広がっていき、神話的要素もミックスされ、壮大な物語を展開してきました。

現在、リングシリーズは本作が最後になっており、続編は書かれていません。

すべてが明かされた今、これ以上の展開はないのかもしれませんが、続編が待たれる声も多いです。

鈴木光司には、他の名作もあるので、また別の機会紹介したいと思います。

ぜひ、興味をもっていただいたなら一度、手に取ってもらって鈴木光司ワールドにどっぷりと浸かってくれたら嬉しいです。

では、また!!!

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