みなさん、どうもこんにちは!
ずっきーです。
プレイオフが始まって2週間。
早くも、ファーストラウンドの決着がつきました。
結果としては、最後の第7戦までもつれ込んだチームはなく、しかも東西の両カンファレンスとも、第1シードから第4シードまでが勝ち上がると言う、レギュラーシーズンの実力通りの順当な結果となりました。
ここでは、8つの組み合わせ全て振り返ってみたいと思います。
ぜひとも、見れなかった人も参考にしていただき、NBAのYoutubeチャンネルでもハイライトなどがありますので、チェックしてみてください。
より理解が深まって楽しんでいただいてNBAに、もっともっと興味を持ってもらえたら嬉しいです。
それでは、行ってみよー!
全体の結果
まずは、全体の結果から。
結果だけ見ると、順当に上位シードのチームが下位シードのチームに勝利を収めるというアップセットのない展開となりました。
順当すぎて面白くないと感じる方もいるとは思いますが、中身を紐解いて見ると、非常に接戦となっているカードも多く、見応えがあるものでした。
それでは、次に、各カードを順に見ていきましょう。
ウェスト:「サンズ VS ペリカンズ」
結果は、第1シード「サンズ」の勝利となりました。
ただ、第8シードのペリカンズを圧倒したかと言うとそうでもなく、途中、サンズのエース・ブッカーがケガで抜けたこともあり、非常に接戦となった見ごたえのあるカードとなりました。
シーズン途中にトレードでマッカラムやラリーナンスJr.を獲得したペリカンズは、確実に強いチームへと変貌を遂げました。
ザイオンをケガで欠くペリカンズは、シーズン序盤でまったく勝てず出遅れてしまいました。
昨年も、ザイオンが出たゲームでは圧倒的存在感と安定力を見せていただけに、ザイオンがいつ復帰できるかと、首を長くして待ったファンも多いとは思いますが、結局、今シーズンは戻ることなくシーズンを終えてしまいました。
ところが、後半はマッカラムなどとイングラムがぴたりと歯車の噛み合ったパフォーマンスを見せたこともあり、とてもいい感じでプレイオフへ滑り込みました。
圧倒的勝率を誇るサンズに確実に肉薄していて、非常に手こずらせた印象です。
イングラムの成長もありますが、ジャクソン・ヘイズやホセ・アルバラードやジョーンズなど若手の台頭も大きく貢献しました。
ただ、球界No.1ガードのCP3とNBA屈指の点取り屋ブッカー、成長したエイトンの前に、惜しくも敗れました。
CP3は、第6戦では、14本中14本のシュートを決めるNBA史上初の快挙でこのカードを締めくくりました。
もう、圧巻のパフォーマンスで、お見事としかいいようがありません。
優勝候補筆頭のサンズです。
ウェスト:「ウォリアーズ VS ナゲッツ」
4勝1敗で、ウォリアーズの勝利となりました。
このカードは、2年ぶりにプレイオフに帰ってきたウォリアーズが激アツな火力でナゲッツを終始圧倒しました。
ビッグスリー(カリー、トンプソン、グリーン)擁するウォリアーズは、この2年間の鬱憤を晴らすかのような、パフォーマンスを否応なく見せつけましたね。
サンズを倒せるのは、もしかしてウォリアーズしかいない?のかも知れません。
ケガからの復帰開けとなったカリーが4戦までは、6マンとしてベンチスタートとなりました。
そこで、スターターをつとめたのが、カリー2世かと呼び声高いジョーダン・プールです。
プールが、圧巻のパフォーマンスでした。
スリーを打っては、高確率で決め続け、初戦からエンジン全開。
両チーム通じて最高の30得点をマーク。
第2戦でも29得点
もう、止まりません。。。
ナゲッツと言えば、昨年MVPのヨキッチがいますが、マレーとMPJを欠いている中、孤軍奮闘となり、力及ばず。
モンテ・モリスや何とか2番手スコアラーとして踏ん張ったアーロン・ゴードン、ベテランのカズンズも善戦しましたが、圧倒的な火力、そしてグリーンやGP2のディフェンス力を誇るウォリアーズを前に敗退してしまいました。
ナゲッツはマレーらが戻る来年も、ベンチメンバーのステップアップ、補強が鍵となるのかもしれません。
このカードで嬉しかったのは、来シーズン開幕戦でジャパンゲームで来日予定のカリーの完全復活ですね。
シーズン途中、疲れからか調子を崩していたカリーでしたが、長距離砲の確立が上がってきただけに、今後の戦いがとても楽しみです。
ウェスト:「グリズリーズ VS ウルブズ」
個人的に、ペリカンズ戦とともにとても見応えのあると感じたのが、このカードです。
今季、尻上がりに調子を上げてきたグリズリーズとウルブズの対戦。
結局、4-2でグリズリーズの勝利となりましたが、これからのウルブズの未来に期待が持てるものとなったと思います。
ウルブズの課題は、調子の波が激しすぎるKATの成長です。
しかも、内面部分が多いのだと思います。
すぐにカッと冷静さを失うKATは、本来の実力の3割くらいしか能力を発揮できなかったのではないでしょうか。
もっともっとファウルトラブルと、攻め急いでしまうのを克服しなければいけないでしょう。
ディフェンス力を伸ばして、ボールIQを鍛え直せば、ヨキッチに負けないセンターになれるはずなのに勿体ないです。
そして、成長著しいアンソニー・エドワーズ。
ボールハンドラーとなるのであれば、もっとチームをコントロールできるだけの落ち着きが必要です。
これらはもう、セットプレーなど戦術の熟知と経験によるゲーム中の実行力・応用力なんだと思いますが、オフにもっとじっくりとトレーニングできれば、変わってくるのだと思います。
恐ろしい程の身体能力は十分あるのは誰もがわかっているので、今後は細かなスキルに期待ですね。
もっともっとファンを楽しませて欲しいです。
負けたウルブズばかりコメントしてしまいましたが、グリズリーズはしっかりとものにしましたね。
ジャだけでは「なく、JJJやディロン・ブルックスも安定の活躍でした。
しかも、何よりもベインが安定感と凄みを増していますよね。
そして、八村のゴンザガ時代の同期、ブランドン・クラークがベンチから出てきて、リバウンドや得点など随所で圧巻のパフォーマンスは、ウォリアーズとの次のカードでも発揮されて活躍が期待されます。
グリズリーズは、若い勢いはそのままに、プレイオフを戦いながらどんどん安定感を増してきているだけに、ウォリアーズとも見応えのあるカードになりそうで今からわくわくしまくりです。
ウェスト:「マーべリクス VS ジャズ」
個人的には、どちらが勝つかまったく予想できなかったこのカードは、4-2でマブスの勝利となりました。
ドンチッチがいない3戦目までも、初戦こそ落としたもののその後2連勝と勝負強さを見せつけました。
そこを牽引したのは、ディンウィンディももちろんですが、何と4年目のジェイレン・ブランソン。
私の中では、これまでは、ドンチッチの影に隠れて今ひとつ地味な印象でした。
ただ、毎試合、安定したシュート力とドライブ力でいい動きをするプレーヤーだなと思っていたのが、ここへ来てついに、ドンチッチのいない間に開花しましたね。
成熟してきたような安定さと、フィニッシュ力はもちろん、スピード、突破力、的確なムーブメントとIQの高さと身体能力の高さを見せつけました。
185センチそこそこの身長であの得点力は素晴しいの一言。
セルティクスのプリチャードとまたタイプは違いますが、オーラや貫禄はここへ来て彼以上かもしれないとさえ思います。
4戦目からドンチッチが復帰しましたが、彼の圧巻のパフォーマンスはあるものの、やはりドンチッチのペースのチームになるので、6マンとなってベンチスタートとなったディンウィンディは、ほとんど得点ができなくなってしまいましたね。
この辺のチームとしての総合力を落とさずに全てが噛み合うパフォーマンス、つまりドンチッチのいる時間と居ない時間の緩急の付けたチームとしての2面性で挑めれば、サンズも攻略に苦労するのではないかと思って、次のカードも面白くなること必至です。
一方、ジャズは課題の残る最後になりましたね。
オフで解体などと噂されています。
どうしても、苦しい場面でのミッチェルとゴベアのマッチングでほころびが出てしまいます。
そこをイングルスやボグダノビッチがカバーして、ベンチからジョーダン・クラークソンがと言う流れだったのですが、ここからもうひと皮向けて、殻を破って一段レベルアップしなければいけないのが、ムードメーカーのイングルスがいなくなり綻びが目立ってしまったプレイオフでしたね。
来シーズンどんなチームになってくるのか注目ではあります。
イースト:「セルティクス VS ネッツ」
さぁ、次にイーストを見ていきます。
盛りだくさんで、一言づつ話しても、スゴイ長くなってしまってます。
もう少しお付き合いいただければ嬉しいです。
イーストで一番アツかったカードはこれ。
何と4-0で決着!
セルティクスの勝利でした。
これは、4連勝というほど実力差があったわけではなく、全て接戦でしたね。
見応えたっぷりでした。
ただ、個人的には、ネッツ優勝と予想していただけに残念な結果でした。
が、最終竸った時に、ネッツの問題が露呈していたカードとなりましたね。
つまり、KDが完全に封じ込められると、カイリーだけでは限界があったようで、チームの総合力としての差が出てしまいました。
個のパワーは圧倒的に確実に強いチームなんですが、チームとしての総合力が不足していましたね。
途中でハーデンが抜けてビッグスリー解体となったところと、個人技だよりで、KDがちょっとムキになって潰れてしまいました。
あとは、ディフェンス力。
DでもKDにかかる負担が大きすぎました。
「ベンジャミーンッ!!」
ベン・シモンズに即興でもいいから助けて欲しかったあ。
と、心から思いました。
来季、オフでじっくりとチームとしての完成度を上げて欲しいものです。
レイカーズもそうですが、スタープレーヤをどれだけ揃えてもバラバラな動きで勝てるほど、さすがにプレイオフは甘くはないんですよね。
そこを、克服しているのがセルティクス。
テイタムとブラウンという、ポジションも重なり相反していた2人を擁するセルツが、後半、噛み合ってきて得点力抜群のチームに仕上がってきました。
二人がそれぞれ個人技をするだけのチームではなくなってきました。
しかも、周りを固めるロールプレーヤーが素晴らしい。
今シーズン、NBAナンバーワンディフェンダーに選ばれたスマートが今季は、オフェンスでもシュートやポイントガードとして成長しよくチームをまとめあげました。
プリチャードやカムバックしたタイス、そしてスパーズからトレードで参入したデリック・ホワイトなど層が厚い。
ディフェンス力は、言うまでもなく高く、ウィリアムスIII世がリムプロテクト最強になりつつあるしスマートはいるし。
攻守ともにまとまったチーム力では、NBAナンバーワンとなっているのではないでしょうか。
昨年の王者、バックスともいい勝負ができるのではないでしょうか。
面白くなりそうです。
イースト:「ヒート VS ホークス」
第1シードのヒートとホークスのカードは、4-1でヒートでした。
ヒートは圧倒的ですね。
プレイオフ・ジミーが帰ってきました。
爆裂、フィーバーモードのジミーです。
初戦こそ、21得点でしたが、2戦目で45得点、4戦目36得点と爆発しましたね。
ただ、ケガしてしまい、5戦目は大事をとってプレイはしませんでしたが、チームは無事4勝目で締めくくりました。
タッカーもいるし、アデバヨもいい働きをして、チームとして磐石に仕上がってきているのは言うまでもありません。
一方のホークスは、ヤングがしっかりと封じ込められてしまいました。
ジョン・コリンズもケガからの復帰直後で、今ひとつですし、チームとしてヒートには苦しい戦いを強いられました。
来季への課題も見えた最後でした。
個人的には、もうちょっとニヒルに笑う悪い顔のヤングが見たかった・・・
イースト:「バックス VS ブルズ」
昨年、王者バックスは大事な第1ラウンド。
しっかりと、4-1で勝利をものにしました。
バックスは、守備職人タッカーがヒートへ移籍しているためディフェンス力のダウンは否めないですが、そこはロペスが踏ん張り、安定のヤニスで難なく勝ちを重ねました。
ミドルトンがケガで最後、離脱を余儀なくされているだけに、次からが心配ではあります。
セルティクスとは、いい勝負になりそうですが、ミドルトンの穴をどう埋めるかがもしかしたらキーとなるかもしれません。
一方の敗れてしまったブルズは、多くの課題が見えてきたのではないでしょうか。
やはりプレイオフとなるときびしくマークされるので、デローザンはネッツのKD同様、機能しなくなります。
そこで、ラビーンやブーチェビッチが必要ですが、レギュラーシーズン中よりも数段、強度があがったディフェンスの前に、思うようにオフェンスが機能しなくなります。
レイカーズで優勝経験のあるカルーソも、ディフェンスで体力を削られるだけに、一人でオフェンスをハンドルするのも限界があり、ロンゾがいないのが悔やまれました。
ロンゾがいないのはディフェンス力のレベルダウンもあきらかです。
もともとディフェンス力に課題があったブルズだけに、オフェンスが苦しい時に助けてくれたデローザンが機能しないとなると、手も足も出なかったシリーズだったのではないでしょうか。
序盤は、快進撃を記録しましたが、層の薄さがつらいところです。
今後はパトリック・ウィリアムスの成長ももちろんですが、グリーンやドスンムも今回を経験に来シーズンの成長が期待されます。
来季には、もっと強いブルズが帰ってきて欲しいです。
イースト:「76ers VS ラプターズ」
最後は、このカード。
圧倒的な強さで、シクサーズのスイープもあるかと予想していたこのカードは、私の予想に反して、シクサーズ3連勝のあと、ラプターズ2連勝と、もしかしてもつれるのかと思った矢先、結果4-2でシクサーズの勝利となりました。
プレイオフで伸び悩むハーデンが出るのかと思ったのですが、今シーズンは違います。
アタックモードとアシスト中心のプレイメークモードを匠に使い分けて、チームを勝利に導きました。
しかも、第5戦では、それまでクオーターごとにモードを使い分けていたのとは別に、最初から最後まで完全に両アタックモードでした。
第1クオーターから、トマホークダンクをかましたかと思うと、次々に伝家の宝刀ステップバックスリーを沈め、22得点、15アシストを記録。
最後は、点差が開いて流したので、得点がとまりアシストが多くはなりましたが、頼もしいロケッツ時代のハーデンが帰ってきました。
ただ、ここまで気合が入りまくったのは、大黒柱エンビードが、右手親指の靭帯損傷と本調子ではないこともあります。
最後には、左眼窩打撲によるケガもあり、第2ラウンドが危ぶまれています。
次こそ、ハーデンの真価が試される時です。
マキシやサイブルをどうノセていき、ハリスやベテラングリーンとヒートに挑む。
楽しみですね。
ラプターズは、けが人にも悩まされ、難しいシーズンとなりましたね。
ただ、来季への期待は高まりました。
シアカムも右しかいけないドリブルハンドルから、巧みに左も使うようになり幅も広がり、バンブリートもリーダーとして確立された感は出てきました。
トップルーキーとなったスコッティ・バーンズは来季、もっともっと成長するでしょうし。
ただ、シーズン中盤から、7、8人くらいでローテを回しだしたニック・ナースには疑問が残りました。
控え層の成長をないがしろにしながらもプレイオフさながらにシーズン中盤から1チームだけプレイオフを戦いだしたことで、けが人も出てしまった可能性もあり、結果、層もうすくなりましたし。
何よりも、我らが渡邉雄太のチャンスがまったくなかったのは、あまり気持ちのいいものではありませんでした。
ですが、ユータ君はメンタルでの成長があったでしょうし、これを糧に来シーズンはもっとチャンスの与えられる新天地にうつって、もっと頑張って欲しいと思います。
まとめ
と、まぁ、一言書いただけでも、見所たくさん、盛りだくさんなNBAプレイオフです。
あすからまた、第2ラウンドが始まります。
8強となっただけに、もっともっと内容の濃い、アツいゲームが連日繰り広げられるでしょう。
少しでも長く楽しみたいので、第6戦、7戦ともつれる一進一退のゲームを期待してしまいます。
どのカードも激アツなので、ぜひ今からでもチェックしてみては、いかがでしょうか。
バスケットの面白さが、もっともっとみんなに伝われば嬉しいです。
それでは、また!!!
よいGWを!!
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